自宅にミシンがあるけれど使っていない、もう使わなくなったから処分したい、そんな人も多いのではないでしょうか。かつては嫁入り道具として欠かせないアイテムだったミシンですが、今の時代は使うとしても子どもが小さいうちだけというケースがほとんどのようです。
不要になった、古くなって使うことがないというミシンなら処分を考えると思いますが、どうやって処分すべきか迷ってしまうかもしれません。ゴミとして自治体で処分できるのか、できないのか、自治体に処分を依頼する以外でほかの方法はないのか解説していきましょう。
目次
処分したいミシンはどんなミシン?
ミシンには大きくわけて種類が2つあり、それが「家庭用」と「職業用」です。どのような違いがあるのか見ていきましょう。
家庭用のミシン
家庭用のミシンは家庭で洋裁や手芸を行うためのミシンで、コンパクトに収納でき持ち運んで好きな場所で使用することができます。家庭用ミシンはさまざまな機種が販売されていますが、もっとも多く出回っているのはコンピューターを内蔵しているタイプでしょう。
コンピューターが内蔵されたミシンが登場する以前は、速度の調節程度の機能が搭載された電子ミシンや、木のテーブルにセットされた足踏みミシンがありました。足踏みミシンは構造がコンピューターミシンほど複雑ではないため、古くなっても調整すれば使用することができますが、アンティークなインテリアグッズとして飾るために所有している人もいます。
職業用のミシン
洋裁店などで使用する職業用のミシンは家庭用ミシンよりもサイズが大きく、重量もありしっかりとしたつくりです。プロが使用するミシンでは職業用よりもさらに大きな工業用ミシンもあります。こちらは工場などで使用するのでサイズが大きいだけでなくすべて金属でつくられているため重く、一般の家庭で所有できるものではありません。
職業用のミシンは自治体で処分できない?
家庭で使用していた家庭用のミシンなら、ゴミとして自治体に処分をお願いすることができます。しかし、工場や会社で使用していた職業用・工業用のミシンなら事業所から出るゴミなので、一般のゴミとして自治体が処分することはできないのです。事業所から出たゴミは、産業廃棄物として適正に処分しなければなりません。
ミシンの処分方法はつぎの6つから選べる
ミシンを処分する方法はつぎの6つです。
- 自治体で処分してもらう
- 欲しい人に譲る
- リサイクルショップなどで売る
- 買い替えのときに下取りしてもらう
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 不用品回収業者に処分を依頼する
家庭用のミシンをゴミとして処分したいなら、自治体のゴミ処理サービスを利用するのが一般的でしょう。しかし、まだ使えるミシンなら売ってお金が手に入る処分方法もあるのです。ミシンの処分方法6つ、くわしく紹介していきます。
自治体で処分してもらう
家庭用のミシンなら、自治体のゴミ処理サービスを利用して処分することができます。自治体にもよりますが、処分したいゴミは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」などに分別し、ミシンはそのうちの燃えないゴミか粗大ゴミとして出すことができます。
燃えないゴミとして出す場合
1辺が30cm以内のミシン、あるいは燃えないゴミの指定袋に入るサイズのミシンなら、燃えないゴミとして収集場所に出すことができるでしょう。ただし、自治体によってはミシンを一般ゴミとして収集してくれないケースもあるので、ミシンを処分する際にはその点を確認するようにしてください。
粗大ゴミとして出す場合
多くの自治体ではミシンを粗大ゴミとして処分してくれます。粗大ゴミの品目別料金表にもミシンが載っていると思いますが、目安として卓上用のミシンなら300円~500円程度、それ以外の大きなサイズのミシンなら500円~1,000円程度支払えば処分することができます。
ただし、上記でも説明しましたが自治体で処分できるは家庭用のミシンのみ、職業用・工業用のミシンは受け付けないと考えてください。
粗大ゴミとして処分する場合、自宅前や近くの収集場所まで回収に来てもらう方法と、自治体の粗大ゴミ処理施設や清掃センターまで持ち込む方法とがあります。
欲しい人に譲る
家庭用のミシンを手放す理由として、もう使わないということがもっとも多いのではないでしょうか。まだ使えるミシンなら、ミシンを必要とする人に譲るという方法もあります。
ミシンを使う期間は限定的という家庭は多く、子どもが幼稚園や保育園くらいのときに、洋裁や手芸が苦手なお母さんもミシンを使ってバッグや小物などをつくったはずです。その時期が過ぎればもう必要ないので、これから必要になる人なら買うよりもタダで譲ってもらえればかなり嬉しいはずです。
親戚や知人、友人など身の回りの人に声をかけてみて、自宅まで取りに来てもらえば無料で処分することができるでしょう。
リサイクルショップなどで売る
比較的新しいミシンなら、リサイクルショップや買取業者が買い取ってくれる可能性があります。有名メーカーのもので状態が良く、手入れがきちんとされたものなら高価買取も期待できるでしょう。
購入したときの状態に近いほうが買取価格は高くなるので、取扱説明書や付属品も揃えて、購入時の箱もあれば一緒に査定してもらってください。
買い替えのときに下取りしてもらう
新しいミシンを購入するので古いものを処分したい、そのような場合はミシンを販売するお店で下取り可能か聞いてみてください。下取りしてもらうことで、新しいミシンの購入費用が安くなります。
下取りをやっていない場合でも、無料で引き取ってくれるお店もあるので、買い替えで古いミシンを処分するならそのようなサービスを行っているお店を選んでみてはいかがでしょうか。
フリマアプリやネットオークションで売る
リサイクルショップや買取業者が買い取りを拒否するようなミシンでも、ちゃんと動くならフリマアプリやネットオークションで売れるかもしれません。多少の汚れや傷があっても、安ければ中古でOKという人も多いですから出品してみてください。
マイナス面は隠さずに
トラブルを避けるために、出品するミシンの傷や不具合などのマイナス面もちゃんと記載するようにしてください。買い手がそれに納得できれば売れるので、隠さずにありのままわかるよう記載しましょう。
不用品回収業者に処分を依頼する
自治体での処分より費用がかかりますが、連絡してから処分までが早く、手間いらずな方法としておすすめなのが不用品回収業者への依頼です。
ミシンは家庭用でも重くて持ち運ぶのは面倒、アンティークなミシンなら台がついているので家の外に出すのもひと苦労するかもしれません。自治体での処分もリサイクルショップへの持ち込みも、自分や家族が運ばなければなりませんが不要品回収業者ならその必要はなし、連絡して自宅で待っているだけで処分してくれます。
大きなサイズのミシンでも、複数台あってもOK、ミシン以外の重くてかさばる不用品もまとめて回収してもらうことができます。自分の都合の良い日時を選んで回収してもらえるので、忙しい人も気軽に依頼することができるでしょう。また、不用品回収業者の場合、家庭用だけでなく職業用・工業用のミシンも処分を依頼することができます。
悪徳業者には要注意!業者選びは慎重に
残念ながら不用品回収業者の中には悪徳業者も存在するので注意が必要です。回収した不用品を不法投棄したり、料金を支払う段階になって高額な請求をしてくる業者もおり、さまざまなトラブルが報告されています。
不用品回収業者を選ぶときは即決せず、ホームページをじっくりとチェックし口コミなども参考にして慎重になりましょう。急いで処分したくて焦っている、その気持ちもわかりますがトラブルを避けるためなので面倒だと思わないでください。
不用品回収業者は即日対応も可能ですから、ほかの方法よりも素早く処分できるはず、ミシンを処分したいなら不用品回収業者にまかせてみてはいかがですか。