業務用冷蔵庫を手放すには、一般的な冷蔵庫とは異なるため頭を悩ませることがあるでしょう。
そこで本記事では、業務用冷蔵庫をお得かつ効率的に処分する方法や手順、費用に関する重要なポイントなどについて解説していきます。
手間をかけずに、スムーズに業務用冷蔵庫を処分するための具体的な方法を見つけましょう。
目次
業務用冷蔵庫は粗大ごみや家庭ごみとして処分できない
業務用冷蔵庫は、自治体の粗大ごみ回収や一般家庭のごみとして処分することはできません。一般的な冷蔵庫は家電リサイクル法の規定に基づいて処分されますが、業務用冷蔵庫にはこの法律は適用されません。
業務用冷蔵庫はサイズが小さくても業務目的で使用されたものであれば、業務用冷蔵庫として扱われます。
主な処分方法は、専門の業者に産業廃棄物として処理を依頼することですが、状況によって別の方法がおすすめです。
以下の項目で、おすすめな処分方法を解説していきます。
業務用冷蔵庫の処分方法6選
業務用冷蔵庫の処分方法は主に6つあります。
- 産業廃棄物運搬業者に処分してもらう
- 業務用製品専門の買取業者に下取りしてもらう
- 販売店で新品を購入する
- 退去時に居抜き譲渡する
- 不用品回収業者を利用する
- ネットオークションを利用する
産業廃棄物運搬業者に処分してもらう
産業廃棄物運搬業者に頼む場合は、業者と「産業廃棄物処理委託契約」を交わす必要があります。手続きには時間がかかる場合があるため余裕をもって計画を立てましょう。
注意点としては産業廃棄物運搬業者に処分を依頼する場合、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っている業者を選ぶのがポイントです。「産業廃棄物収集運搬業許可」とは、産業廃棄物の収集や運搬を行う際に必要となる許可です。
許可を得ていない悪質な業者は、不法投棄や適切な処理をせずに廃棄することが考えられます。場合によっては、依頼者にも罰則が科されることがあるため注意が必要です。
各都道府県のホームページや業者の公式サイトなどで事前に確認しておきましょう。
業務用製品専門の買取業者に下取りしてもらう
業務用冷蔵庫を適切に処分する方法の一つとして、業務用製品専門の買取業者に下取りしてもらう方法があります。インターネットで「業務用冷蔵庫 買取」と検索すると複数の買取業者が見つかるので、複数の業者に査定依頼することをおすすめします。
査定金額が提示されれば処分料を支払うことなくスムーズに処分可能です。
一部の業者では下取りサービスを積極的に行っており、古い冷蔵庫の引き取りと同時に新しい冷蔵庫の配送や設置も行ってくれる場合もあります。業務用冷蔵庫の適切な処分は、環境への配慮と効率的なリサイクルの観点からも重要です。
買取業者による下取りは、環境への負荷を減らしながら経済的なメリットも得られるため、積極的に活用しましょう。
販売店で新品を購入する
冷蔵庫を新しく購入する場合に、販売店が古い冷蔵庫を引き取ってくれることがあります。
古い冷蔵庫の状態によっては、下取り価格がついて新しい冷蔵庫をお得に購入できます。
販売店の店舗によって下取りサービスの有無や条件は異なるため、新品の冷蔵庫を購入する際には事前の確認が重要です。下取りの査定額は十分に冷却できるかがポイントになってきます。
他には、「パナソニック」や「ホシザキ」など有名なメーカーは高額な査定が付きやすい傾向があります。
退去時に居抜き譲渡する
退去時には、建物内の家具や家電などの設備を残したまま退去することを「居抜き譲渡」と呼びます。居抜き譲渡は次の入居者に残された設備を売却できるため、退去者は退去費用を抑えることが可能です。
また、入居者は初期費用を削減され、双方にとってメリットが大きいのでぜひ考慮しましょう。
不用品回収業者を利用する
不要になった業務用冷蔵庫を手軽に処分する方法として、不用品回収業者の利用がおすすめです。電話やインターネットを通じて予約し、処分作業をすべて任せられるため手間がかかりません。複数の冷蔵庫を処分したい場合には一括で処分できるため効率的ですが、他の方法よりも処分費用は高額になりやすいです。
業務用冷蔵庫を効率良く処分するためには適切な不用品回収業者の選択が重要です。
また、悪徳業者に引っかからないようにするために、まずは見積りを依頼します。
「無料でする」や「サービスする」など不審なことがあったら速やかに断りましょう。
数多くの業者が存在するため注意深く選ぶ必要があります。
ネットオークションを利用する
一般的な処分方法ではありませんが、ネットオークションでも業務用冷蔵庫は処分できます。
ネットオークションには様々な条件やルールが存在するため少々難しい面もあります。
慣れている方であればスムーズに利用できますが、初めての方は注意が必要です。
ネットオークションを利用する際には、条件をしっかりと把握して利用することが重要です。
処分方法の結論やコツ
業務用冷蔵庫を効果的に処分するためには、状況に応じた処分方法を選ぶことが重要です。以下では、3つのケースごとにおすすめする処分方法を簡単に紹介します。
- 早急に処分したい場合
- 処分費用を抑えたい場合
- 悪徳業者が不安で依頼できない場合
それぞれのケースに合わせた処分方法を選ぶことで、効率的かつ安全に業務用冷蔵庫の処分が可能です。
早急に処分したい
業務用冷蔵庫を早急に処分したい場合、不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者は迅速に対応してくれるため素早く業務用冷蔵庫を処分をしてくれます。
さらに、早急に処分するために冷蔵庫の詳細情報を事前に不用品回収業者に伝えたり、不要な付属品やアクセサリーは事前に取り外しておくとスムーズに運び出せます。
処分の費用を抑えたい
業務用冷蔵庫の処分費用を抑えたい場合におすすめなのは、業務用製品専門の買取業者や販売店に相談することです。彼らは経験豊富で市場価値を把握しているため、処分費用を最小限に抑える方法を提案してくれます。
また、慣れている方であればネットオークションも一考です。
ネットオークションの良いところは、自身で買取価格を決められるところです。
状態が良ければ高値で売却できることもあります。
悪徳業者が不安なので依頼できない
悪徳業者の存在が不安で依頼できない場合、安心して依頼できるのが産業廃棄物運搬業者に処分してもらうことです。収集を行うには以下の条件をクリアし産業廃棄物収集運搬業の許可の取得が必要です。
ココがポイント
- 経理的基礎を有する
- 欠格要件に該当しない
- 事業計画が整っている
- 収集運搬に必要な施設を有する
- 収集運搬業の講習会を受講している
許可を持っているからこそ、環境にも優しく適切な方法で処分を行ってくれるため安心して任せられます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では業務用冷蔵庫の処分方法について紹介しました。
専門の廃棄物処理業者に依頼や買い取りをしてもらう方法もありますが、各自で業者に依頼したり、ネットオークションでお得に処分することも可能です。
自身の状況に応じて環境に配慮しながら適切に業務用冷蔵庫を処分していきましょう。