滑川町では、家庭から排出される粗大ごみを可能な限りリサイクルに回すよう提案していますが、適切な処理を施設で行っているのでごみとして受け入れることも可能です。
ただし、どんなものでも受け入れているわけではなく、出せるものでもルールに沿って正しく出す必要があります。
滑川町では粗大ごみをどのようなルールで出すのか、その手順や手数料についてもくわしく解説し、お得に粗大ごみを出すことができる方法も紹介しましょう。
目次
滑川町のごみの分別について
「捨てればごみ、分ければ資源」ということで、滑川町では家庭から出るごみをつぎのように分別して収集、資源をムダにしないよう努めています。
・もえるごみ
・金属類
・ガラス類
・有害ごみ
・スプレー缶
・飲料アルミ缶
・無色ビン
・茶色ビン
・資源プラスチック類
・廃プラスチック類
・ペットボトル
・紙パック
・衣類、段ボール
・雑がみ
・粗大ごみ
他の自治体に比べ分別が細かく難しそうだと感じるかもしれませんが、資源を有効活用するために必要な手間であり、滑川町のごみを処理している施設の都合も関係しています。
滑川町では燃えるごみを燃やさない?
滑川町から排出されるごみは、小川地区衛生組合で共同処理されています。現在、小川地区衛生組合でごみ焼却施設は稼働しておらず、燃えるごみの処理は民間委託されています。
委託先でのごみ処理は焼却処理ではなく、燃えるごみに含まれる食品残渣や紙のごみなどをメタン菌が発酵させるという、乾式メタン発酵が採用されている再生エネルギー施設です。メタン発酵ではバイオガスが生成され、このガスを発電のために利用しています。
効率よくメタン発酵を行うためには、投入する燃えるごみが発酵に適したものでなければなりません。従来の焼却するごみ処理では、プラスチック製品や布類も混ぜて問題ありませんでしたが、メタン発酵の場合は発酵不適物となるため別処理が必要となります。
ほかにも燃えるごみに混入されてはいけない品目が数多くあるので、燃えるごみを出す場合はしっかりと分別しましょう。
つぎのようなごみは粗大ごみで出す
これまでは燃えるごみとして出すことができた、タオルケットやシーツ、毛布、カーテンなどは粗大ごみとなります。切断しても燃えるごみとして出すことはできません。
カバンや皮製品は、30cm以内のものなら廃棄プラスチックに該当し、30cmを超えるものなら粗大ごみとして出します。木の枝などは直径が3cm以内なら収集所に出すことができますが、3cmを超えるものなら粗大ごみになるので注意してください。
滑川町の粗大ごみの出し方・手順と手数料について
滑川町では、粗大ごみを戸別収集か処理施設への直接搬入で処理することができます。それぞれの手順・手数料について見ていきましょう。
粗大ごみの戸別収集について
予約を申し込むことで、各家庭まで粗大ごみを引き取りに来てくれます。戸建てのほか、アパートなどの集合住宅に住んでいる人も利用できますが、いずれの場合も2階以上に引き取りに行くことはできないので、1階まで降ろす必要があります。
また、家の中まで入って収集することはできないので、玄関先まで出しておく必要があります。アパートなどの集合住宅に住んでいる場合は、普段利用している集積所に出してください。収集日は毎月第1と第3金曜日で、各収集日の1週間前までに申し込みます。収集時間の指定は不可、当日になってのキャンセルや変更はできません。
戸別収集の手順はつぎのとおりです。
- 環境課窓口まで出向くか電話で申請手続きを行う
- 申し込みの際に粗大ごみの大きさや材質を伝える
- 処理手数料を確認する
- 窓口で粗大ごみシールと手数料納入通知書などを受け取る
- 手数料を納入する
- 粗大ごみシールを貼った粗大ごみを、収集日当日の朝8時までに玄関先などに出す
1回の申請で粗大ごみ5品目まで受け付け可能です。電話での申請の場合、粗大ごみシールや手数料納入通知書などは後日郵送されます。手数料納入通知書を受け取ってから10日以内に手数料を支払いましょう。
また、収集日当日は立ち合いが不要、留守でも回収してくれます。
戸別回収の処理手数料について
粗大ごみの品目別に料金が定められています。例をあげると、電気製品類では電子レンジやオーブンレンジが500円、ステレオセットが1,000円、卓上型のミシンなら300円です。
家具類では高さ90cm以上のタンスは1,000円、学習机も1,000円、布団は1枚200円でベビーベッドなら700円です。その他の品目の手数料については、滑川町のホームページ「家庭粗大ごみの出し方」で確認することができます。
粗大ごみの自己搬入について
小川地区衛生組合まで粗大ごみを持ち込みます。受付は平日のみで時間は午前9時~11時30分までと、午後1時~4時までです。自己搬入する際は、搬入申込書と搬入する人の本人確認できるもの(写真つき)が必要になります。搬入申込書は、滑川町のホームページからダウンロード可能で、環境課窓口でも配布しています。
自己搬入する際の手順はつぎのとおりです。
- 必要に応じて粗大ごみを分解・分別してから搬入する
- 搬入申込書と本人確認書類を持参し小川地区衛生組合受付に提出する
- 係員の指示に従い粗大ごみを降ろす
分解や分別していない粗大ごみを持ち込んだ場合、受け付けられない可能性があります。畳や布団など、1回に搬入できる数が制限されているものもあるので、事前に確認するようにしてください。
自己搬入する際の処理手数料について
持ち込むごみが50kg未満の場合は無料です。50kgでは250円、50kgを超え10kg増すごとに50円が加算されます。
滑川町で処分できない粗大ごみについて
つぎのようなごみは滑川町(小川地区衛生組合)で処分することができません。
家電リサイクル対象品目
テレビ・エアコン・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機については、家電リサイクル対象品目なので滑川町で処分を受け付けることができません。購入店に引き取ってもらうか、自分で指定引き取り場所まで持ち込んで処分してもらってください。
パソコン
パソコンは解体した部品も含めて滑川町で処分することはできません。パソコンメーカーに連絡し回収の申し込みをするか、宅配便を利用して回収してもらいましょう。
オートバイ
二輪車リサイクル自主取組を行っているため、廃車二輪取扱店か二輪車リサイクルコールセンターに相談してください。
その他
タイヤ・バッテリー・消火器・農機具・自動車部品・ステンレス以外の浴槽・便器・石・がれき・ピアノなど。これらの搬入できないごみは、購入店で引き取ってもらうか専門業者に依頼して処分してください。
粗大ごみをお得に処分するには?
滑川町で粗大ごみを戸別収集してもらう料金は、自治体のサービスということもありそれほど高くはありません。また、戸別収集ではなく直接搬入なら50kg未満は手数料が無料です。
しかしながら、粗大ごみをだすためには手続きを行う必要があり、出せる粗大ごみに制限があったり、自分の都合に合う日に処分できないこともあるでしょう。
収集日まで待てない、粗大ごみの量が多い、分別や解体の手間が面倒、滑川町では受け付けてくれない粗大ごみもある、そんな人は不用品回収業者に依頼してはいかがでしょうか。分別や分解の手間が不要になりますし、滑川町では処分できないごみ、家電リサイクル対象品目もまとめて引き受けてくれるのが不用品回収業者です。
不用品回収業者なら家の中の粗大ごみも持ち出して積み込んでくれますから、運べないから粗大ごみを出せないという心配は無用です。費用は粗大ごみひとつだけなら割高になってしまいますが、車に積めるだけ積んでも料金は変わらないというお得なプランを選べば、まとまった量のごみ・不用品をお得に処分することが可能です。
依頼はすぐではなくてOK、見積りをもらってみて納得できなければ断ることもできるので、滑川町でお得に粗大ごみを処分したいなら、不用品回収業者に問い合わせることをおすすめします。