朝霞市に在住の皆さん、自宅で不要になった大型の家具や家電など、粗大ごみの処理について疑問を持っている方は少なくないでしょう。朝霞市では年間約1,550トンもの粗大ごみが処理されており、その適切な処分方法を理解することは、私たちの生活環境を守る上で非常に重要です。
この記事では、朝霞市における粗大ごみの正しい出し方や手順、さらに手数料やお得な方法について、分かりやすく説明します。
目次
朝霞市の粗大ごみとは?粗大ごみの定義と区分
粗大ごみは、朝霞市では「一辺が50センチメートル以上のもの」と定義されています。通常の生活ごみと異なり、大きなサイズや重量のある不用品や廃棄物です。例えば、布団や家具、自転車、健康器具などがこれに当てはまります。
ただし、全ての50センチメートル以上のアイテムが粗大ごみに該当するわけではありません。例えば、傘やバット、ラケットなどは、「燃やせないごみ」として通常の集積所に出すことが指示されています。
朝霞市で回収できないアイテム
朝霞市で粗大ごみとして回収されないアイテムも存在します。これには、家電リサイクル法に基づく家電製品(エアコンやテレビ、冷蔵庫など)、パソコン関連製品、危険物、処理が困難な品目(オートバイやタイヤ、バッテリーなど)が含まれます。
また、事業系ごみも粗大ごみとして回収できません。
回収できないアイテムのリスト
以下のアイテムは、朝霞市の通常の粗大ごみ回収サービスでは扱われず、適切な処理方法が別途必要です。
カテゴリ | アイテム | 処理方法 |
---|---|---|
家電リサイクル法対象品目 | エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶、プラズマ式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機など | メーカーや指定の回収業者による回収・再資源化 |
パソコン関連品目 | デスクトップパソコン、ノートパソコン、モニター・ディスプレイ、キーボード、マウスなど | 朝霞市のパソコンおよび小型家電の宅配回収サービスを利用 |
危険物・処理困難物 | 消火器、バッテリー(自動車・バイク用)、プロパンガス、農薬などの薬品類、廃油、塗料、医療系廃棄物など | 購入店に引き取ってもらうか、専門業者に処理を依頼 |
企業の事業で出たごみ | 商店、事務所、工場、旅館、ホテル、レストランで発生した廃棄物など | 事業系ごみとして専門の処理業者に依頼 |
その他市で処理できないごみ | タイヤ、バイク、原動機付自転車、ピアノ、耐火金庫、介護用電動ベッドなど | 購入店や専門業者に引き取ってもらうか、自ら処分施設に持ち込む |
粗大ごみの処分手順
朝霞市での粗大ごみの処分は、簡単で効率的な方法で行えます。以下では、その手順についてわかりやすく説明します。
予約と申し込みの流れ
粗大ごみ処理の最初のステップは、事前の予約と申し込みです。電話またはインターネットを通じて行うことが可能です。電話を通じての申し込みは、市委託業者によって受け付けられます。
平日の指定時間内(午前9時から午後4時、土・日曜日、祝日、年末年始を除く)に電話(048-458-1322)することで、処分を申し込むことができます。申し込みの際には、粗大ごみの品目やサイズ情報を伝えましょう。
また、インターネットを利用した電子申請は、24時間365日いつでも利用可能です。朝霞市の公式ウェブサイトからアクセスし、必要な情報を入力することで申し込みが完了します。
粗大ごみシール(処理券)の購入方法
予約が完了した後、粗大ごみの処理に必要なシールを購入します。粗大ごみシールは市内のコンビニやドラッグストアで購入することができます。300円1種類のみ提供されているので、処分するごみの量に応じて必要な枚数を購入してください。
シールには受付番号と氏名を記入し、粗大ごみの目立つ場所に貼り付けます。記入には油性ペンを使用し、雨などで消えないように注意が必要です。また、回収が終わるまで半券を保管しておきましょう。
粗大ごみの適切な出し方
粗大ごみは、収集日の朝8時30分までに指定された場所に出します。戸建て住宅では玄関前、集合住宅では指定された場所に置くことが一般的です。他人の通行を妨げないよう、出し方には注意しましょう。
粗大ごみの持ち出しが困難な高齢者や身体障害者は、市の提供するサポートサービス(048-458-1322)を利用できます。
朝霞市における粗大ごみ処分の手数料
朝霞市で粗大ごみを処理する際には、適切な手数料の支払いが必要です。この手数料は、粗大ごみの種類やサイズに応じて異なります。ここでは、朝霞市の粗大ごみ処分に関する手数料の概要と、特定の条件を満たす市民に対する手数料の減額について詳しく解説します。
品目別手数料の概要
朝霞市での粗大ごみの処分には、品目ごとに設定された手数料が適用されます。例えば、布団やマットレスは300円、小さな敷物は300円、大きな敷物は600円といった具合です。
さらに、家具や健康器具なども、サイズや種類に応じて異なる料金が設定されています。また、サイズに基づく料金設定もあります。基本的には180センチから50センチごとに300円加算されるようになっています。
例えば全長180センチメートル未満のアイテムは300円、180センチメートル以上230センチメートル未満は600円です。
3辺の長さの合計 | 料金 |
---|---|
180センチメートル未満 | 300円 |
180センチメートル以上、230センチメートル未満 | 600円 |
230センチメートル以上、280センチメートル未満 | 900円 |
280センチメートル以上、330センチメートル未満 | 1.200円 |
330センチメートル以上 | 1.500円 |
これらの料金は、朝霞市の公式サイトや資源リサイクル課で詳細を確認することができます。
手数料免除対象者と条件
朝霞市では、自然災害により被災した市民は、災害ごみの処理手数料が免除されます。この際、必要な手続きとして「り災証明書」や「り災届出証明」の提出が必要です。発行をする際、修繕や片づけをする前に被害の状況を写真に撮っておくなど、必ず記録を残しておく必要があります。
対象となる災害は地震、豪雨、豪雪、洪水、暴風などです。
(火災の被害については、証明書は消防署が発行しています。朝霞消防署:463-0119)
書類の種類 | 説明 | 申請先 | 場所 |
---|---|---|---|
り災証明書(住宅用) | 住宅の被災状況を証明する。 現地調査後に被害確認完了後に発行。 |
課税課 | 市役所2階23番窓口 |
り災証明書(事業用) | 事業用建物の被災状況を証明する。現地調査後に被害確認完了後に発行。 | 産業振興課 | 市役所5階56番窓口 |
り災届出証明書 | 住宅や事業用建物以外の被災事実を届け出たことを証明する。証拠資料の提出が必要。 | 収納課 | 市役所2階20番窓口 |
どの区分に当てはまるか分からない場合は、被害の状況を写真に撮り、いずれかの窓口で問い合わせてください。
証明書の発行は、区分に関係なく収納課によって行われます。
直接処分施設への持ち込み方法
朝霞市においては、粗大ごみを直接処分施設に持ち込むことが可能です。この際、手数料は量に応じて変わりますが、通常の戸別収集よりも割安になることが多いです。
最初の20キログラムまでは無料となっていて、以降10キログラムあたり60円の手数料がかかります。持ち込みを希望される場合、クリーンセンター(048-456-1593)が受け入れ先です。
受け入れは月曜日から土曜日まで可能で、平日は予約不要ですが、土曜日のみ事前予約が必要となります。持ち込みの際には、本人確認ができる書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。また、一般廃棄物処理申請書の提出も必要となるため、事前に印刷と記入をして当日に受け付けに提出してください。
受付時間は平日午前9時から午後4時まで、土曜日は午前9時から正午までとなっており、時間内に持ち込む必要があります。搬入時間帯は9〜10時、10〜11時、11〜12時の3区分となっています。土曜日の予約数には限りがあるため、電話をしても予約が取れない場合があるので注意しましょう。
まとめ
朝霞市での粗大ごみの処分は、市民の生活環境を守る上で重要なことです。この記事では、粗大ごみの種類と定義、回収されないアイテム、処分手順、手数料、お得な方法について詳しく解説しました。
適切な処理を行うための手順には、予約・申し込み、粗大ごみシールの購入・貼り方、正しい出し方を知ることが大切です。さらに、品目別の手数料や被災による手数料免税、直接処分施設への持ち込み方法についても触れています。
この情報を活用し、効率的かつ環境に配慮した粗大ごみ処理を実践しましょう。