掃除機を新しくする際、古い掃除機の処分方法に迷うことはないでしょうか。自治体により粗大ゴミの定義はさまざまです。さらに自治体の指定以外にも、掃除機の処分方法は多岐に渡ります。
この記事でその詳しい手段を分かりやすく解説していきます。
目次
掃除機は小型家電リサイクル法の対象家電
掃除機は、2013年4月1日より「小型家電リサイクル法」が適用になりました。この法律は、小型電子機器の部品を再利用し環境保護と資源の有効活用が目的です。しかし、大型家電のリサイクルと比較して、小型家電リサイクル法では具体的な処分手段が一律に定められているわけではありません。
その結果、各自治体が独自の判断で掃除機の廃棄方法を設定しているのが現状です。掃除機にはサイクロン式や紙パック式など、さまざまな種類や特性が存在しますが、これらの違いに関わらず廃棄方法は以下のようなものが考えられます。
廃棄方法
・一般的な不燃ゴミとしての処分
・粗大ゴミとしての処分
・専用の回収ボックスや窓口での処分
これらの中から、自分の住む地域の自治体が指定する処分方法を選択しましょう。
粗大ゴミや不燃ゴミとして処分する
掃除機の処分方法として、最も一般的なのは粗大ゴミや不燃ゴミとして出すことです。しかしこの場合、住んでいる地域の自治体によって規定が異なるので注意しましょう。
また、掃除機の大きさや形によっては、不燃ゴミとしての処分が求められる場合と粗大ゴミとして処分する方法があります。
不燃ゴミとしての処分
不燃ゴミとしては、不燃ゴミ用の袋や透明な袋に入れ不燃ゴミの収集日に出しましょう。なお、掃除機を不燃ゴミとして処分する際に使用するゴミ袋に関しては、自治体の規定やルールに従う必要があります。
粗大ゴミとしての処分
一方、粗大ゴミとして処分する場合、通常は以下の手順が求められます。
- インターネットや電話での収集予約
- 粗大ゴミ処理券を指定の店舗で購入し、掃除機に貼付
- 指定された日時に指定の場所に搬出
粗大ゴミとしての処分費用は大体300〜500円の範囲で、自治体によって異なります。
特定の地域では回収ボックスを用意しており、小型の掃除機なら無料で処分できます。ボックスの大きさや設置場所は事前にホームページなどで確認しましょう。
リサイクルショップを利用する
掃除機は日常の生活に欠かせない家電の1つです。そんな掃除機も、ただ処分するだけでは勿体ないと言えるでしょう。
中古でも需要があるため、リサイクルショップでの買い取りを考えるのも良いでしょう。特に人気機種の場合、良好な状態であれば高額での査定が期待できます。そのため、少しでも高く売りたい場合、次のポイントを心がけると良いでしょう。
ココがポイント
- 掃除機の内部や吸い取り口を丁寧に掃除する
- 本体にシミや傷がないか確認する
- 説明書や付属品などを持参する
査定を依頼するタイミングとして、引っ越しの多い3月や大掃除の12月がおすすめです。ただし注意点として、動作不良のある掃除機や一部が壊れている場合、買い取ってもらえる確率は低くなります。
リサイクルショップが近隣にない場合、運ぶ手間や時間がかかります。しかし、適切な手入れをして状態を整えれば予想以上の査定金額がつく場合もあるでしょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションを利用することで、不要になった掃除機を販売する方法があります。特に人気のロボット型やコードレスのスティックタイプなどの掃除機は、適切な価格で設定することで、高い利益を得ることができます。
出品する際のポイントとして、掃除機の年式や型番、使用期間、傷、故障などの状態をきちんと明記しましょう。この情報を正確に伝えることで、購入者とのトラブルを防ぐことができます。また、掃除機の発送には注意が必要です。
適切な包装を心掛け、掃除機が破損しないように配送されるようにしましょう。具体的には、掃除機をビニール袋でしっかりと包み、さらに気泡緩衝材でカバーします。その後、ダンボール箱に入れ、新聞紙などのクッション材で固定します。
万が一、破損して購入者に届けられた場合は、全額返金の義務が生じるため、慎重な梱包をしてください。フリマアプリやネットオークションは、新しい持ち主に譲ることで再利用される方法としておすすめです。
家電量販店に持ち込む
家電量販店で掃除機の処分や買い替えがスムーズに行えることを知っているでしょうか。特に、掃除機の買い替えを考えている方は下取りサービスがおすすめです。下取りサービスとは、掃除機を買い替える際に古い掃除機を無料で引き取ってもらえるサービスのことです。
新しい掃除機を手に入れつつ、古いものの処分も一緒に行えます。また、特定の家電量販店では掃除機の引き取りに対して非常に低いコストで対応してくれるところもあります。さらに、家電量販店では掃除機を下取りに出すことで、購入価格が割引される場合やポイントがカードに加算されるといったサービスも提供されています。
これらのサービスを利用すれば、新しい掃除機の購入がさらに便利になるでしょう。ただ、一部の家電量販店では、回収サービスや下取りサービスに関する出張費用が表示されていないことがあります。
そうした場合は、事前に店舗に問い合わせて詳細を確認しましょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
掃除機を処分する場合、不用品回収業者も1つの手段として考えられます。特に、以下のような状況の方には適した方法となるでしょう。
ココがポイント
- 土日のみの対応してほしい
- 面倒な手続きを避けたい
- 車を持っていないため、運搬が難しい
- 掃除機だけでなく、他の不用品も同時に処分したい
具体的な流れとしては、最初に電話やホームページを通じて不用品回収を申し込みます。その後、提供された見積もりを確認し、内容に納得した場合は正式な契約を結びます。契約後、指定された日時に業者が自宅まで取りに来るので、掃除機を引き渡すだけです。
また、一部の不用品回収業者は掃除機の買い取りも行ってます。ただし、引き取りに関連する費用が発生する場合もあるため、事前にしっかりと問い合わせましょう。他に不用品がある場合は、一度にまとめて処分依頼することでコスト削減できるでしょう。
まとめ
日常的に使用される掃除機も、時が経てば寿命を迎えます。ここでは、そんな掃除機の適切な処分方法を分かりやすく解説しました。まず不燃ゴミや粗大ゴミとしての処分が考えられますが、自治体によって細かい規定が異なるため、事前確認しましょう。
不用品回収業者への依頼も1つの手段で、大量の不用品を一度に処分したいときや簡単に処分したいときにおすすめです。掃除機は「小型家電リサイクル法」の範囲内に指定されており、これにより環境保護や資源の有効活用が期待されています。
しかし、具体的な処分手段が一律に定められていないため、各自治体の独自の判断で設定されているのが現状です。掃除機の処分を検討する際は、事前に地域の自治体の方針や規定を確認してください。
掃除機の処分方法は多岐に渡りますが、環境やコストの面からも、自分に合った最適な方法を選びましょう。