スプリングマットは、快適な睡眠には欠かせない寝具ですが、いざ不要になった際その処分には悩みがつきものです。
スプリングマットは、その特性から一般のゴミとして処分するのが難しく、その適切な方法を理解し、適切に処分することが大切です。
この記事では、スプリングマットの処分について詳しく解説します。ぜひ、活用してください。
目次
マットの種類と寿命
マットは大きく分けて「スプリングタイプ」と「ウレタンタイプ」があります。スプリングマットは、その名の通り内部にスプリング(バネ)が組み込まれているタイプです。
一方、ウレタンタイプはスポンジ状のウレタンフォームが主要素材となっています。この違いが、マットの性能や寿命に影響を与えます。
スプリングタイプのマット
スプリングマットは、主に2つのタイプがあります。各スプリングが独立した袋に包まれて配置されたポケットコイルタイプと、複数のスプリングが連結して配置されたボンネルコイルタイプです。
スプリングマットは、その中に多くのスプリング(バネ)が入っており、さらにウレタンや綿、不織布などさまざまな素材が使用されています。
この複雑な構造と多様な素材からなるため、ゴミ処理施設での処理が非常に困難であることが特徴です。
スプリングマットの交換時期とは?
スプリングマットの寿命は、日々の使用状況やお手入れによって変化します。通常、スプリングマットの寿命は10年程度とされています。スプリングマットが使用中に軋む音がする場合、内部のスプリングが劣化している可能性が高いです。
快適な睡眠を得るためにも、この音がしたら買い替えを検討しましょう。
スプリングマットを処分する方法
スプリングマットの処分は、さまざまな方法が存在します。
- 粗大ゴミとして処分する
- ゴミ処理施設に直接持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
- 下取り・引取りサービスを利用する
- リサイクルショップ・フリマアプリを利用する
以下で詳しく解説します。自分に適した処分方法を見つけましょう。
粗大ゴミとして処分する
自治体でスプリングマットの処分を受け付けている場合に限り、粗大ゴミ収集を利用して処分することができます。自治体のゴミ収集は、処分料が低料金で提供されていることが多く、経済的な負担を軽減できます。
一部の自治体では予約申込制や事前支払いが必要です。処分を計画的に行うために自治体のゴミ処理情報を事前に確認しましょう。
また、地域によってはスプリングマットの粗大ゴミ収集が行われていない場合があります。スプリングマットはコイルが中に多く入っており、解体して処分するのが非常に困難なため、収集していない自治体も存在します。
自治体で粗大ゴミに出す手順
以下では、粗大ゴミに出す手順を紹介します。
1.自治体へ回収の依頼をする
スプリングマットを粗大ゴミとして処分する際、まずはインターネットや電話で回収の依頼をします。
この際、処分にかかる料金が確定します。
2.処分料金の支払う
確定した処分料金に対応する手数料納付券を入手します。
これはスーパーマーケット、コンビニエンスストア、郵便局などで入手可能です。
3.粗大ゴミシールの貼り付ける
スプリングマットに粗大ゴミシールを貼り付けます。
自治体から指定された箇所または目立ちやすい場所に貼りましょう。
4.指定場所へ運び出す
収集日当日の朝8時までに指定された場所にスプリングマットを運び出します。
これで処分は完了です。
ゴミ処理施設に直接持ち込む
スプリングマットを運び込む手間や時間がかかることを考慮してください。まず、お住まいの自治体のゴミ処理施設がスプリングマットの処分を受け付けているかどうかを確認します。
また、サイズによって可否が決まる場合もあります。処分施設の受け入れ条件や予約の有無を確認し、必要であれば予約をしましょう。
処理施設に直接持ち込む手順
以下では、処理施設に直接持ち込む手順を紹介します。
1.処理施設に問い合わせる
多くの処理施設では、事前にプリングマットの持ち込み予約が必要です。
電話やインターネットを使って予約しましょう。
2.運び出す
持ち込む日が決まったら指定された場所と時間にプリングマットを持ち込みます。
車やレンタカーでの搬入が一般的です。
3.料金を支払う
持ち込み時に、プリングマットの種類やサイズに応じて手数料が発生する場合があります。現金や指定の方法で支払いを済ませましょう。
最後に、手順や料金は自治体や施設によって異なることがあるので、必ず事前に詳細を確認してください。
不用品回収業者に依頼する
スプリングマットの処分は、不用品回収業者に依頼する方法が便利で効果的です。手間をかけず確実に処分できるため、急いでマットを処分したい場合や他の不要なアイテムもまとめて処分したい場合におすすめです。
不用品回収業者はプロのスタッフが指定した日時に自宅まで回収に来てくれます。そのため、運び出しの手間や労力がかかりません。業者を選ぶ際には、「一般廃棄物許可証」の有無を確認しましょう。この許可証は厳しい審査条件をクリアして市町村から交付される信頼性の証です。
安価な業者に依頼する際には注意が必要です。不法投棄や高額の追加料金のリスクがあることに気を付けましょう。
下取り・引取サービスを利用する
新しいスプリングマットを購入する際に、古いマットを便利に処分する方法として、下取りや引取りサービスを利用することができます。多くの場合、下取りや引き取りに関連する費用には、古いマットを部屋から運び出して店舗への運搬費用も含まれています。
そのため、自身の労力を最小限に抑えることができます。また、店舗によっては、下取りや引き取りに関する条件や制約が設けられていることがあります。
例えば、同種のマットを同数購入する条件や引取トラックの容量制限がある場合があります。場合によっては追加料金が掛かる可能性があるため、事前の確認を必ずしましょう。
リサイクルショップ・フリマアプリを利用する
スプリングマットを処分する方法のひとつとして、リサイクルショップやフリマアプリを活用する方法があります。リサイクルショップやフリマアプリを利用する場合、通常は処分にかかる費用は発生しません。
むしろ、買取査定の合格ラインを超えたり、取り引きが成功したりすると収益を得られます。また、リサイクルショップを利用する場合は、引き取りや運搬の手間を業者や購入者が請け負ってくれることがあります。
買い取りや売却に成功するためには、スプリングマットの状態ができるだけ良い状態であることがポイントです。汚れやシミがあると金額が下がってしまいます。スプリングマットを持ち運ぶのが困難な場合、無料で出張査定を行ってくれる業者を探しましょう。
フリマアプリを利用する場合、商品が即座に売れることは稀でしょう。一般的に寝具については、衛生的な観点から中古品の需要が少ない傾向があります。時間に余裕を持って出品し、待つ覚悟が必要です。
しかし、新品や高級品など需要が高いものは、自分で金額を決められるためフリマアプリの利用方がおすすめです。
まとめ
スプリングマットの処分は一見難しいかもしれませんが、正しい方法を知ればスムーズに行えます。スプリングマットを処分する際、期限が決まっている場合や急ぎの場合は、解体や運び出しに時間がかかることもあるため、計画的に対応しましょう。
他の不用品も一緒に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼する方法が便利です。運び出しの手間を省けます。下取り・引取サービスも運び出しの手間がなくなり、場合によっては割引のサービスでお得に新しいスプリングマットが買えるかもしれません。
リサイクルショップ、フリマアプリでスプリングマットを中古で売却することは難しく、需要が限られていますが、状態の良い商品や人気メーカー品であれば高値で売れる可能性があります。
以上のような方法の中から自分に合った方法で、適切にスプリングマットを処分しましょう。