子供が成長し、小学校を卒業する頃に気になるのがランドセルの処分方法です。ランドセルは大切な思い出が詰まっていますが、いつか手放すときがやってきます。
大切なランドセルの正しい処分方法を知って、新たな一歩を踏み出す準備を整えましょう。
目次
ランドセルの処分方法
愛着のあるランドセルをゴミとして処分することに抵抗のある方も多いでしょう。ランドセルの処分方法はゴミとして捨てるだけではなく、他にもいくつか選択肢があります。
以下でランドセルをゴミとして処分する方法と、捨てる以外の方法についても詳しく紹介していきます。
ゴミとして捨てる
まず、ランドセルをゴミとして正しく処分する際に注意が必要なポイントを確認していきます。通常、ランドセルは「可燃ゴミ」として分別されることが多いです。可燃ゴミ以外にも「不燃ゴミ」または「粗大ゴミ」として処分することができます。
しかし、ランドセルは使用されている素材だけでも複数のバリエーションがあるため、その素材や金具によって適した処分方法が異なる場合もあります。可燃ゴミと不燃ゴミで処分する場合は、指定のゴミ袋に入るサイズまでカットしましょう。
ランドセルは革製品で硬いため、一般的な工作用のはさみではなく裁ちばさみを使って作業しましょう。また、現代では多くの企業が人工皮革や合成皮革を使用したランドセルを生産しており、燃焼時の有害性などが不明なケースもあります。
自治体によってランドセルのゴミ区分や処分方法は異なるため、確かな情報を得るために住んでいる自治体のゴミ分別ページを確認しましょう。なお、自治体が提供するゴミの分別表にランドセルの記載がない場合は、自治体の公式ウェブサイトを確認または電話で問い合わせてください。
ランドセルを処分する際は、以下の表を参考にしてください。
札幌市 | 可燃ゴミ | - |
---|---|---|
青森市 | 可燃ゴミ | - |
盛岡市 | 可燃ゴミ | - |
秋田市 | 家庭ゴミ | - |
仙台市 | - | - |
山形市 | 雑貨品 | 小型廃家電類 |
福島市 | 可燃ゴミ | - |
宇都宮市 | 可燃ゴミ | - |
高崎市 | - | |
水戸市 | 可燃ゴミ(金属部分は不燃ゴミ) | 市指定の収集袋へ |
さいたま市 | 可燃ゴミ | |
千葉市 | 可燃ゴミ | |
東京都(中央区) | 粗大ゴミ | 一辺の長さが30cm以上の場合 |
横浜市 | 可燃ゴミ | - |
長野市 | - | - |
山梨市 | 可燃または粗大ゴミ | 持ち込み |
静岡市 | 可燃ゴミ | - |
富山市 | 不燃ゴミ | - |
岐阜市 | - | - |
名古屋市 | 粗大ゴミ | - |
石川市 | 粗大ゴミ | - |
福井市 | 可燃ゴミ | - |
大津市 | 可燃ゴミ | - |
津市 | 可燃ゴミ | - |
京都市 | 可燃ゴミ | - |
奈良市 | その他プラ | - |
大阪市 | 普通ゴミ | 最大の辺の長さが30cm以上の場合は粗大ゴミ |
神戸市 | 可燃ゴミ | 金属部分取り外し不可の場合不燃ゴミ |
鳥取市 | 可燃ゴミ | 取り外し可能な金属部分は小型破砕ゴミ |
松江市 | 可燃ゴミ | - |
岡山市 | 可燃ゴミ | - |
広島市 | 不燃ゴミ | 丈夫なポリ袋に入れる |
山口市 | 可燃ゴミ | - |
高松市 | 不燃ゴミ | - |
徳島市 | 不燃ゴミ | - |
松山市 | 可燃ゴミ | - |
高知市 | 可燃ゴミ | - |
福岡市 | 可燃ゴミ | - |
大分市 | 可燃ゴミ | - |
佐賀市 | 可燃ゴミ | - |
長崎市 | 可燃ゴミ | - |
熊本市 | 可燃ゴミ | - |
宮崎市 | 可燃ゴミ | - |
鹿児島市 | 可燃ゴミ | - |
那覇市 | 可燃ゴミ | - |
※各地域ごとに表記を統一しております。
不用品回収業者に回収してもらう
ランドセルを不用品回収業者に回収してもらうのは、手軽で便利な選択肢の1つになります。不用品回収業者は、指定した日に不要なランドセルをスムーズに回収してくれます。
また、不用品回収業者ならランドセルの分別をする必要もなく手間を省くことが可能です。ただし、ランドセルを不用品回収業者に回収してもらう際には、販売費や出張費、車両費などの追加料金が加算される場合がある点に注意が必要です。
業者によって異なりますが「載せ放題」などのプランを活用すれば、他の不用品と一緒にまとめて処分でき、ランドセルを個別に処分するよりも費用を抑えることができます。
なお、不用品回収業者を利用する際には、事前に料金やプランの詳細を確認し、自分の状況に合った選択肢を検討することが大切です。
ランドセルの捨てる以外の処分方法
必要なくなったランドセルを捨てることなく、再利用や寄付など新たな道を見つけませんか。捨てる前に、リサイクルや再利用などを検討してみましょう。
思い出の詰まったランドセルはただの不要品ではなく、次の持ち主にとっても価値ある宝物になるかもしれません。
売却する
ランドセルの状態が良いのであれば、売却を検討することも1つの方法です。最近のランドセルは丈夫で耐久性があり、通学用として6年間使っても簡単に壊れることはありません。
特に、牛革やコードバンを使った高級なランドセルは、高額で売却できる可能性が高いです。ランドセルを捨てる前に1度査定してもらうことをおすすめします。
自身のランドセルがどれくらいの価値があるのかを知ることで、処分方法の選択肢が増え無駄なく資源を有効活用することができます。ランドセルの売却を検討する際には、いくつかのリサイクルショップやオンラインプラットフォームで査定を受けましょう。
ランドセルを次の持ち主へつなげるための賢明な選択です。
リメイクする
やはり、思い入れのある大切なランドセルを手放すのは難しい方も多いでしょう。しかし、使わないランドセルをいつまでも持ち続けるのは保管にスペースをとられたり、革のケアなどの手間がかかったりするのがネックとなってきます。
そんなときに検討してみるべきなのがランドセルのリメイクです。ランドセルは丈夫な革で作られているため、新たな小物やアイテムにリメイクして再利用することができます。リメイクすることで財布やキーケース、名刺入れ、ペンケースなど幅広い用途に生まれ変わることが可能です。
大切な思い出が刻まれたランドセルが、新しい形として小学校卒業後も思い出を残したまま有効活用できます。リメイクには一定の費用がかかりますが、思い出を新たな形式で生まれ変わらせることができる価値は大きいでしょう。
新しいアイテムとして愛用することでランドセルの想い出をより深く育んでみてください。
リユースする
ランドセルはその耐久性から、6年間使い続けてもまだまだ活躍できることがあります。このため、中古品でも需要があるため処分する際にはリユースという選択肢も検討してみましょう。
リサイクルショップだけでなく、インターネットのフリマアプリやオークションサイトなど多くの再利用手段が存在します。
状態が綺麗であれば、高値で取り引きすることも可能です。
相場を確認し、送料とも見比べながら1度出品するのも良いでしょう。
寄付する
不要なランドセルを捨てる前に必要な人が活用できる方法も検討してみましょう。被災地でランドセルをなくしてしまった子供たちや経済的に余裕のない海外の子供たちに対して、寄付することができます。
全国各地の自治体やランドセルリサイクル業者などで寄付が受け付けられています。
使わなくなったランドセルを無駄にせず、次の世代につなぐための方法として検討してみてください。
まとめ
この記事では、ランドセルの処分方法やその他ポイントなどを紹介しました。以上のように、ランドセルの処分には多くの選択肢があります。ランドセルをゴミとして捨てる際は、素材や金具によって適した処理方法が異なるので注意してください。
また、不用品回収業者を利用すれば手軽に処分することもできます。さらに、ランドセルの新たな価値を見据え無駄なく活用する方法として「売却する」「リメイクする」「リユースする」「寄付する」といった選択肢も考えてみましょう。
特に、寄付は被災地や経済的に困難な子供たちに幸せを届ける方法として重要です。
ただ捨てるだけでなく、社会貢献につながる方法も存在します。
以上を踏まえて、長年お世話になったランドセルに感謝して、自身にあった適切な処分方法を選びましょう。