成長とともに自転車も大きいサイズになるので、古くなった自転車は処分しなければいけません。サイズが大きいため、粗大ゴミで捨てようか、他に何か方法はないか、悩む人も多いのではないでしょうか。
また防犯登録など、処分する前にしておくべきことはないか、どう処分すればいいかわからない人のために、自転車の処分方法と注意点を解説します。捨て方はたくさんあるので、自分にあった処分方法を見つけましょう。
目次
自転車を処分する前に気を付けたい注意点
自転車を処分するときは、防犯登録を抹消しておかなければいけません。また自転車の寿命を知っておくと、買い換えるべきか、まだ使えるかわかりやすいので見ていきましょう。
自転車の防犯登録について
自転車には、盗難被害にあったときに早期解決するためや、安全利用のために「自転車防犯登録」をしなければいけません。以前までは任意でしたが、平成6年に義務化されました。
登録料はおよそ500円〜600円、有効期限は8年前後です。登録料や有効期限は各自治体によって異なるので、目安程度だと思ってください。
自転車を購入した際は、販売店が登録手続きを行ってくれますが、誰かから譲り受けたときは、最寄りの自転車防犯登録取扱所で登録手続きをしなければいけません。
防犯登録を抹消する
自転車を処分するとき、誰かに譲るとき、県外に引っ越すときなどの場合、防犯登録を抹消しなければいけません。抹消するときは、最寄りの防犯登録所へ行きましょう。
抹消するときに必要なものは以下の通りです。(自治体によって必要なものは異なる)
自転車本体
自転車防犯登録甲カード(お客様用)
身分証明書
防犯登録を抹消せずに譲渡してしまうと、もらった相手が防犯登録を行うので、二重登録となり、盗難被害にあったときに所有者と登録者が異なるので、やり取りがめんどくさいことになってしまいます。そのため、しっかり抹消しておきましょう。
自転車の寿命を知っておく
自転車の寿命は5年~7年です。これは一般的に安全に運転できる基準であるため、7年以上経っても自転車を利用することはできます。使い方や保存環境によって年数は異なるので、大切に扱っていれば寿命も長くなります。
しかし、安全のために5年経過したあとは、ブレーキなどが効くかメンテナンスを行いましょう。自転車の寿命を知っていれば、単なる故障か、寿命による故障か判別できるので、処分すべきか、修理すべきかわかりやすいです。
自転車を処分する6つの方法
自転車を処分する方法は全部で6つあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
粗大ゴミで処分する
自転車を処分する方法として思い浮かびやすいのは、粗大ゴミで処分する方法です。処分費用も抑えつつ、手間をかけずに処分できるため、おすすめの処分方法です。
粗大ゴミで処分する手順を紹介しますが、自治体によって異なるルールや費用、手順が異なるので注意しましょう。
- 自治体に粗大ゴミを捨てることを連絡。捨てる場所、日時、費用を聞く
- 「粗大ゴミ専用のシール」を、コンビニ、郵便局、役所などで購入
- シールを自転車に貼り、指定された場所、日時に捨てれば処分完了
メリット
処分費用が安い。国が処分するので安心。
デメリット
回収日が月に一回程度なので、好きなタイミングで処分できない。
買い替えるときに引き取ってもらう
新しい自転車を買い替える人限定ですが、購入した店舗によっては、無料で古い自転車を引き取ってもらえるサービスがあります。必ずしも全部の店舗が引き取ってくれるわけではないので、事前に確認しましょう。
メリット
無料で処分でき、手間もかからない。
デメリット
引き取ってくれる店舗ばかりではない。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、いらないものをなんでも、どれだけでも回収してくれる便利な業者です。家まで回収に来てくれるので、重たいものや量が多いものを捨てる場合でも、手間がかかりません。
自転車がパンクして動かしにくいときなどは、自宅まで来てくれるので助かります。しかし、処分費用は高いです。軽トラック1台分で1万円前後はかかります。注意すべきは、悪徳業者が多い傾向があることです。
回収した不用品を不法投棄したり、リサイクル料などといって高額請求してきたり、トラブルに巻き込まれるケースもあるので気を付けなくてはいけません。悪徳業者を選ばないためには、古物商許可証があるかチェックしましょう。
メリット
自宅まで回収に来てくれるので手間がかからない。量が多くても回収してくれる。
デメリット
処理費用としては高い。悪徳業者がいる。
フリマサイトで出品する
メルカリやラクマなど、フリマサイトで出品・販売することで、処分するだけでなく、お金に換えることができます。フリマサイトで出品する場合は、第一前提として、壊れていないものに限ります。
実際にメルカリで検索してみると、1万円以上で売られている自転車が多いです。電動自転車、子供用自転車、ロードバイクのように種類がさまざまなので、価格も大きく異なります。そのため、自分の持っている自転車と似たものが売られているか確認しましょう。
自転車の付属品(ヘルメット、サドル、部品)なども多く売られているので、セットで売るか、個別で売るか、売り方はいろいろあるので、売りやすい方法を試してみてください。
メリット
処分するだけでなく、お金に換えることができる。
デメリット
ものによっては、売るまで時間がかかる、または売れない。
リサイクルショップで売却する
自転車はリサイクルショップでも売却できます。フリマサイトで出品する方法と一緒で、お金に換えて処分できる方法です。異なる点が3つあるので、比較していきましょう。
①販売価格の違い
リサイクルショップは店舗を介して売却するので、お店の利益や人件費などを考えた買取価格になります。そのため、フリマサイトで出品するよりも、安くなることが多いです。
②スピードの違い
リサイクルショップは、自転車を持っていけば即日買い取りしてくれるので、すぐに処分することができます。売却までのスピード感は、フリマサイトで出品するよりも速いです。
すぐに売らなければいけない時は「リサイクルショップ」、時間をかけてもいい時は「フリマサイトで出品」といったように使い分けてもいいでしょう。
③商品状態の違い
リサイクルショップは、自分の店舗で販売できる(売れる)自転車のみ買い取ります。フリマサイトでは古い自転車であっても出品できますが、リサイクルショップは、古くて人気のない自転車は、買取不可になる可能性があります。
メリット
すぐに処分できる。
デメリット
買取価格が安い。
誰かに譲る
身近な人で自転車がほしい、という人がいる場合は、譲って処分することもできます。まずは、身近な人に自転車がいらないか聞いてみましょう。またはジモティーなどをネットで募集することもできます。知らない人に譲る場合は、トラブルになる可能性もあるので、注意してください。
メリット
処分費用をかけずに処分でき、有効活用してもらえる
デメリット
貰い手がなかなか見つかりにくい
自分にあった捨て方を選んで自転車を処分しよう
全部で6種類の処分方法を紹介してきました。それぞれの特徴(メリット・デメリット)があるので、自分にあった処分方法を見つけ、自転車を処分してください。
処分、売却、譲渡する場合は、忘れずに防犯登録を抹消することを注意しましょう。