冬場のスリップ防止や、山道でのトラクション向上など、悪路や凍結路面での走行に欠かせないアイテムであるタイヤのラバーチェーン。金属チェーンに比べ、ラバーチェーンは装着が簡単で、乗り心地が良く、路面やタイヤに優しいですが、耐久性は金属チェーンに劣り約2-3シーズン使用したら、処分を考えた方が良いと言われています。
ラバーチェーンの処分をするときは、どのような方法があるのでしょうか。本記事では、ラバーチェーンの正しい処分方法と手順についてご紹介します。
目次
ラバーチェーンの正しい捨て方
ラバーチェーンの処分には、捨てる場所によって違うルールが存在することがあります。一般的な家庭ゴミとして処分できる地域や、リサイクル施設での処分が必要な地域があります。そのため、ラバーチェーンを処分する前に、自分が住んでいる地域の処分方法について確認することをおすすめします。
一般ごみとして捨てる場合
ラバーチェーンの捨て方は自治体によって違います。一般のごみとして捨てることができる自治体もあれば、回収できない自治体もあります。そのため、自治体のホームページや、ごみの分別方法を説明した冊子などを確認して、処分方法を確認することが大切です。一般ごみとして回収できる自治体であれば、捨て方にルールがあります。
例えば、大きさが直径50cm以内のものに限るなどの大きさの制限です。既定のサイズ以上のものは粗大ごみ回収となり、処分費用がかかります。
一般ごみとして回収できない自治体
一般ごみとして回収できない自治体もあり、粗大ごみとして扱う自治体もあります。ラバーチェーンを自治体の粗大ごみとして処分する場合の一般的な手順を解説します。
自治体の粗大ごみ収集日を確認する
自治体によっては、粗大ごみの収集日が決まっている場合があります。自治体のホームページや、粗大ごみの収集日について問い合わせることで、収集日を確認しましょう。
回収可能な粗大ごみの種類を確認する
自治体で回収できる粗大ごみの種類に制限がある場合があります。ラバーチェーンが回収可能な粗大ごみの種類に含まれているかを自治体のホームページや、窓口へ問い合わせてみましょう。
回収申し込みをする
自治体によっては、事前に回収申し込みが必要な場合があります。自治体のホームページや、回収申し込み用の専用フォームや電話番号などで、回収申し込みをしましょう。その時、必要な手数料の案内もあるので、収集日までに手数料分のゴミ処理シールをコンビニなどで購入し、処分品の目立つ場所へ貼るように指示されます。
ラバーチェーンの場合、300円ほどで回収してもらえる自治体が多いです。
粗大ごみを出す場所を決める
戸建ての場合は自宅前であることが多いですが、集合住宅の場合は普段お使いのゴミステーションを指定されることが多いです。また、前面道路の道幅が狭く、収集車が入れない場合は、他の場所を指定されます。回収の申し込みの際に指定された場所に粗大ごみを出すようにしましょう。
回収日に粗大ごみを出す
回収日になったら、指定された場所に粗大ごみを出しましょう。自治体によっては、指定された時間帯までに出さなければならない場合がありますので、注意してください。
買い替えの時に回収してもらう
オートバックス・タイヤ館・イエローハットなど、カー用品専門ショップでは新しいチェーンを購入する際、古いラバーチェーンを無料で回収してもらえる場合もあります。サービス内容は店舗によって異なりますので、事前に問い合わせてみてみましょう。
フリマアプリやジモティーを利用する
状態の良いものであれば、フリマアプリやジモティーを利用して、必要な人に譲る方法もあります。フリマアプリは、発送梱包手続きなど、すべて自分で行う必要があるので手間がかかりますが、リサイクルショップでは買取ってもらえなかった物でも売却できる可能性があります。
ジモティーでも同じように、商品の説明などやり取りがあり手間はかかりますが、自宅まで取りに来てもらえるので、持ち運ぶ必要がないので便利です。
リサイクルショップで買取ってもらう
使用済みのラバーチェーンを、カー用品専門買取ショップやリサイクルショップに持ち込み、買い取ってもらうことができます。
ショップ一覧
【カー用品専門買取ショップ】
・アップガレージ
・オートバックスセコハン市場
【リサイクルショップ】
・トレジャーファクトリー
・ガレージオフ
ラバーチェーンは買取を行っていない?
ラバーチェーンを買取依頼する場合は、以下の条件を満たすことが必要となり、買取は実際には厳しいとされています。
状態が良いこと
買取価格には状態が反映されるため、使用感が少なくキズや汚れがない、またはきれいに手入れがされたものが好まれます。
使用回数が少ないこと
使用回数が1シーズンのみである場合は、買取価格に反映され、価格が高くなる可能性があります。
ブランド品であること
エフイーシー、カーメイトなどの有名ブランドのラバーチェーンである場合、買取価格が高くなる可能性があります。
不用品回収業者に依頼する
傷や汚れなど、状態が悪く買取が厳しい場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
不用品回収業者に依頼すれば、自治体のゴミ収集と違い、即日対応してもらえるので、処分に必要な時間と労力を節約することができます。また、自宅まで回収に来てもらえ、梱包する必要もなく、ラバーチェーンとケースも一緒に処分してもらえますので、処分作業を迅速かつ効率的に行うことができます。
業者を選ぶ際は、数社から見積もりを依頼してみるといいでしょう。
ラバーチェーンを交換するタイミングは?
ラバーチェーンは、一般的な金属製チェーンと比べて、走行音が静かで路面を傷つけず、装着が容易であるという特徴がありますが、耐久性は低いと言われています。破損や使用年数など、ラバーチェーンの交換目安をまとめてみました。
寿命
ラバーチェーンの寿命は、使用状況やメーカーによって異なりますが、一般的には約2-3シーズン(3,000-5,000km程度)とされています。 ただし、使用状況によっては寿命が短くなる場合があります。例えば、路面の凹凸が激しい場合や高速道路での使用は、チェーンの磨耗を早める要因となります。また、正しいサイズのチェーンを使用することも重要です。
寿命を超えて使用すると、チェーンの摩耗が進んで効果が低下し、タイヤを傷つけたり路面に滑りやすくなる可能性があるため、早めに交換することをおすすめします。
破損
ラバーチェーンはタイヤと同様、消耗品であり、長期間の使用や破損によって処分が必要になります。ラバーチェーンの交換時期は、使用状況によって異なりますが、一般的には、チェーンのゴム部分が劣化し、ひび割れや破損が見られる場合は交換が必要です。また、チェーンの使用頻度や路面状況によっても交換時期は異なります。
自分に合った方法でラバーチェーンを処分しよう
ラバーチェーンを正しく処分するためには、状態が良ければ買取サービスの利用を検討し、買い替えであれば、カー用品専門ショップを利用する。状態が悪ければ、自治体のルールに従ってゴミ回収に出す。
自治体で回収困難であり、状態が悪く、他にも処分品があったり、自治体のゴミ回収日よりも早めに処分したい場合は不用品回収業者というように、自分の用途に合った手段で、正しく処分をするようにしましょう。